「しかし、祭司、レビ人、一族のかしらたちのうち、以前の宮を見たことのある多くの老人たちは、目の前でこの宮の基が据えられたとき、大声をあげて泣いた。一方、ほかの多くの人々は喜びにあふれて声を張り上げた。」
エズラ3:12
神殿の基が完成した時、
以前の神殿を見たことのある年長者たちは、大声をあげて泣いていた。
なぜ、以前の神殿を見たことのある年長者たちは、涙を流していたのか。
神殿が以前よりも小さくて涙を流したという見方もある。
ただ、まだ神殿は基礎しか完成しておらず、
その基礎も以前の神殿に合わせて作っていたようだ。
だからこの時点では、まだ神殿の大きさはまだわからなかった。
彼らは、ここにくるまでの60年以上の月日を噛み締めていたのかもしれない。
60年前の栄えていた時代を思い巡らしていたのかもしれない。
一方、他の若者たちは、喜びの声をあげていた。
同じものが目の前にあっても、若者と年長者では見えているものが違った。
でも、若者の喜びに励まされる時があり、年長者の涙に慰められる時がある。
まさに見えているものは違っても、同じ主を見上げ、賛美を捧げている。
これこそ教会の姿なのではないだろうか。
(FM)
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2023年2月16日