日陰者

「イエスはそこから進んで行き、マタイという人が収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われた。すると、彼は立ち上がってイエスに従った。」
マタイ９:9

ユダヤ人は、ローマ帝国の支配を嫌っていた。
その国に税金を収めるなど、屈辱だっただろう。

マタイはローマ帝国の手先となり、
人の足もとを見て、定められた額以上に税金を徴収した。

ローマ人からは、蔑まれ。
ユダヤ人からは、嫌われる。
あなたは、このような立場になったことがあるだろうか。

誰からも声をかけられない。
誰にも声をかけたくない。
そんな日陰者の気持ちが、あなたにわかるだろうか。

医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人。
たとえ健康であったとしても、「私は大丈夫」とは誰も言えない。

イエスは、そんなマタイに「私について来なさい」そう語る。
たとえあなたが日陰者だったとしても、イエスはあなたに声をかけられる。
（RK)